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東海愛知新聞

蒸気機関車は我が分身

定年後10年、節目に市美術館で
梶浩二さん個展    岡崎市

 岡崎市大和町の梶浩二さんの個展「鉄道と旅のスケッチ展」が13日、同市明大寺町の市美術館で始まった。
 梶さんは、これまでも街のギャラリーで年に一度は個展を開いていたが、今年は会社を定年退職してから本格的に絵を始めて10年の節目を迎えたことから、市美術館を会場に選んだ。
 「これまで蒸気機関車をテーマに描いてきたのは、仕事一筋にがむしゃらに生きてきた自分と蒸気機関車の姿とが重なり、愛着を感じるからです。10年間の集大成というつもりで展示しました」と話す梶さん。
 釜の焚たき口から吹き出す炎、線路を押しつぶすような力で回る車輪、ばく進する機関車など、50号から100号まで17点の油彩画の迫力に圧倒される。
 そのほか、6号の水彩を中心にした鉄道風景と、今年4月、2週間の日程で旅行したイタリア・トスカーナ地方の風景合わせて67点も展示されている。
 鉄道風景では、名鉄三河線のうち廃線部分の広瀬や吉良、同じく岐阜県の名鉄美濃町線、揖斐線の田園風景の中を走る電車の姿が美しい色彩で細密に描かれている。
 訪れた人たちは「懐かしい風景だなあ」「細かいところまでよく描けている」と、立ち止まって見ほれていた。17日まで。

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