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東海愛知新聞

地域とともに学校づくり

岡崎市六ツ美西部小 8年間の実践を本に

岡崎六ツ美西部小学校はこのほど、平成9年開校以来の実践をまとめた図書『地域と共に学び合う学校づくり―ボトムアップ型の地域運営学校を目指して』(A5判、150ページ)を明治図書から出版した。
 同校は、六ツ美北部小学校の過大化解消のため平成9年4月、同市赤渋町に学級数21学級、児童数709人で開校した。
 渡辺勝英初代校長は「創意と活力に満ちた学校づくり」をめざして、1つは、「いい授業がいい子どもをつくる」として授業改善に取り組む▽2つ目は、「学び合う教室」を実現するために、児童も教師もまず相手の言葉を聞く姿勢をつくる▽3つ目は、「手をかける教育」を推進するために、学校支援ボランティアの力を借りる―ことを具体的な方法とした。
 中でも、3つ目の地域住民による学校支援ボランティアの活動は、学校を支え、子どもたちの健やかな成長に大きく役立ったとして注目されている。
 野田敦敬愛知教育大学助教授は「学校支援ボランティアに助けられて成長した子どもたちが、今度は地域に貢献しようと働きかける。そのためにはどうしたらよいかを考え、学ぶことになる」と地域と学校がともに学び合う効果を評価している。
 本書では、生活科や総合学習を総称した「なのはな学習」のなかで、各学年がどのように地域とかかわり、学び合ってきたかを読み物風に紹介している。
 また、学校支援ボランティアの参加で子どもたちが楽しく、喜びを持って授業に取り組んだ様子も書かれている。   渡辺校長は31日付で退職するが、8年間の六西小の校長生活を振り返りながら「新しい夢のある学校づくりをめざしてきたが、地域の人の協力で六ツ美西部小でなければという行事や活動ができた。あるお母さんが『わたしの母校』といってくれたことが忘れられない」と地域に感謝していた。

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