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東海愛知新聞

県立愛知病院

地域がん医療の拠点に

来年春には緩和ケア病棟も

岡崎市欠町の県立愛知病院は4月1日から名称を「愛知県がんセンター愛知病院」に改めるとともに、がん医療に特化することになった。これに伴い平成20年度までに増加する乳がん医療に対応して新たに乳腺科を新設するとともに、耳鼻いんこう科と歯科の診療を廃止する。さらに同病院では来年4月オープンを目指して緩和ケア病棟を開設、三河地域におけるがん診療の拠点として整備していく計画だ。
 同病院は、三河地域の結核医療の拠点として、昭和二十九(一九五四)年十一月に二百床で開設。さらに翌年七月には百床の病棟が増築され、結核病床三百床の結核専門病院として多くの患者の治療にあたってきた。
 また平成6年2月には、高水準の医療を提供するため結核病棟50床、一般病棟250床の計300床の新病棟を完成させるとともに、最新の放射線治療設備を導入して、肺がん・消化器がんを中心としたがん疾患と呼吸器疾患の中核病院として整備した。
 現在の病床数は306床(内訳は一般250床、結核50床、感染症6床)。診療科目は内科、呼吸器科、消化器科、外科、整形外科、呼吸器外科、耳鼻いんこう科、リハビリテーション科、放射線科、麻酔科、歯科の11科目。
 今回の組織改革は、愛知県がんセンターの指揮下にある中央病院、愛知病院、研究所との医師や人事の交流を推進するとともに、診療機能の充実強化を図るのが狙い。このほか、がん医療の強化を図るため最新のマンモグラフィーの導入やリニアック(リニアアクセラレーター)の設備更新などを計画している。
 また緩和ケア病棟については、平成17年度予算に8,221万8千円の建設改良費を計上しており、来年4月のオープンを目指して、今後専任スタッフの確保や研修などに取り組む方針。

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